「自己基盤って、具体的には何をするの?」
自己基盤は、自分らしく生きるための土台を整えていくものです。
でも、「自分の土台を整える」と言われても、初めて聞く人には少し分かりにくいかもしれません。
自己基盤には、自分自身と向き合うためのさまざまなプログラムがあります。
その中でも、代表的で分かりやすい取り組みのひとつが「未完了」です。
私自身、自己基盤を学ぶ中で未完了に取り組んできました。
この記事では、
「未完了って何?」
「どうして取り組むの?」
「具体的に何をすればいいの?」
ということを、私自身の経験も交えながら紹介します。
未完了とは?
未完了とは、その名のとおり、自分の中でまだ終わっていないことです。
例えば、
- やろうと思っているのに、やっていないこと
- やめようと思っているのに、やめていないこと
- 昔のことだけれど、今も心に残っていること
- 最近のことで、心に残っていること
などがあります。
「未完了」というと、やり残した用事のようなものをイメージするかもしれません。
でも、未完了には、すぐに片づけられる小さなものから、長い間抱えている感情まで、いろいろなものがあります。
小さな未完了
例えば、
- 借りたまま返していない本
- 解約しようと思いながら放置しているサブスク
- 整理しようと思いながらパンパンになっているクローゼット
など。
ちなみに私は、高校生のとき友人から借りた『あさきゆめみし』を返していないことが、長年の未完了でした……。(ごめん、○○)
こういう「ちょっと気になってるんだよな」というものも未完了です。
感情の未完了
一方で、もっと深い未完了もあります。
それは、感情の未完了と呼ばれるものです。
例えば、
- 忙しい両親に寂しさを感じていた子ども時代
- 進路や就職で感じた挫折
- 親の介護をする中で感じた気持ち
- 職場や身近な人との人間関係
などです。
出来事そのものは、とっくに終わっているかもしれません。
自分でも、
「昔のことだから」
「もう済んだことだから」
と思っている。
それでも、何かの拍子に思い出したり、心がざわついたりする。
そんなふうに今も自分の中に残っているものも、未完了です。
なぜ未完了に取り組むの?
では、どうして自己基盤では未完了に取り組むのでしょうか。
それは、未完了が知らないうちに、私たちの「重し」になっていることがあるからです。
「これをやりたい」と思っているのに、
「あれもやらなきゃ」
「そういえば、あのことも気になってる」
「その前に、これを何とかしないと……」
気になるものがたくさんあると、少しずつエネルギーを使います。
そうこうしているうちに、目の前のことに追われて、
「私、何がしたかったんだっけ?」となってしまう。
やりたいことが見えにくくなったり、やりたいことに向かうエネルギーが湧きにくくなったりすることがあります。
未完了は「気球の砂袋」
未完了は、よく気球についた砂袋に例えられます。
気球には、バランスをとるための砂袋がついています。
でも、たくさんの砂袋を抱えたままだと、なかなか自分の行きたい方向へ飛んでいけません。

未完了も、それと同じ。
私たちが抱えている未完了が「重し」になって、自分の行きたい方向へ進むのを邪魔していることがあります。
だからといって、
「よし!全部の砂袋を今すぐ捨てよう!」という話ではありません。
ここが、私自身が未完了に取り組んできて、とても大事だと思っているところです。
未完了は、全部片づけなくていい
自己基盤に取り組み始めた頃の私は、
「この重りを早く全部なくしたい!」と思っていました。
未完了に気づいたら、すぐ何とかしたい。
昔から抱えている感情も、洗いざらいぶちまけて、さっさと終わらせたい。
そんな気持ちがありました。
でも、未完了は、そんなに簡単に全部なくなるものではありません。
一つ完了しても、また新しい未完了が出てきます。
そもそも、長い時間抱えてきた感情には、そのときの自分なりの理由があります。
だから、特に大きな感情の未完了は、
まず「自分の中にこれがあるんだ」と気づくこと。
それが、とても大切です。
すぐに何とかしようとしなくてもいい。
方法を考える前に、まず観察してみる。
「私は、まだこのことが悲しいんだな」
「こんなことが気になっていたんだな」
「これが今も自分の中に残っているんだな」
良い・悪いと評価せず、今の自分の状態を見てみます。
そのうえで、「何かやってみよう」と思ったら行動してもいい。
今はただ眺めておこうと思ったら、それでもいい。
焦らず、丁寧に取り組んでいくことが大切です。
未完了に取り組んでみたい人へ
「私にも未完了がありそう」
と思ったら、まずは思いつくものを書き出してみるのも一つの方法です。
そして、すぐにできそうな小さなものから取り組んでみる。
- サブスクを解約する。
- ずっと気になっていた場所を片づける。
- 借りていたものを返す。
そんな小さな未完了を一つ終わらせるだけでも、「ずっと気になっていたものがなくなった」という感覚があるかもしれません。
一方で、昔の出来事や人間関係など、大きな感情が動く未完了は、無理に一人で何とかしようとしなくてもいいと思っています。
まず、「自分の中に、こんな未完了があるんだ」と気づいてあげる。
そこから始めてみてください。
未完了は、自己基盤の具体的な取り組みのひとつ
「自己基盤を整える」というと、少し抽象的に聞こえるかもしれません。
でも、こうして未完了に気づき、一つひとつ丁寧に向き合っていくことも、自己基盤への具体的な取り組みのひとつです。
私自身、今もたくさんの砂袋を持っています。
以前は、それを全部捨てて、早く軽くなりたいと思っていました。
でも今は、どんな重りも、自分がこれまでの人生で抱えてきたものなんだと思っています。
だから、焦る気持ちもあるけれど、じっくり少しずつ取り組んでいこうと思っています。
自己基盤についてもっと知りたい方はこちら。

実際に私が未完了に取り組んできた体験も、ブログで紹介しています。

