池坊 お免状&私の思うところ。

Ikebana-Days

この記事は、以前は職位一覧として細かく書いていましたが、免状については概要をさくっと書くに留めることにします。
お稽古を始めるか迷っているときに、全体像が知りたい方は、そのお教室の先生にご相談されると良いかも。
最後の自分の思うところについては、変わらず載せています。

池坊いけばなは、職位がたくさんあります。ここではざっくり概要を書いてみます。

お免状概要&私の思うところ

池坊 お免状概要

池坊のお免状は、おおまかには、14段階あります。
入門から始まって、正教授一級と呼ばれるものまでです。(実際はそれ以降もありますが、年齢や推薦などの要件があるので、ここでは割愛)

自分自身が先生として、全ての花形(立花、生花、自由花)を教えられる免状としては、正教授三級という、12番目の免状となります。(免状以外の要件も別にあります。)

免状の取得のスピードは、人によって、教室によって、違います。
免状の職位があがるということは、良いことではありますが、技量が求められたり、支部などの役割が増えたり、免状代や会費などの負担も増えるので、その人の状況や教室の先生によって、バランスを見ながら取得をしていきます。

私の場合は、10年目で12段階目(正教授三級)を取得しています。
これは、私の教室では少し早いです。早い理由は、池坊のお花の学校(中央研修学院)に通うためにこの職位が必要だったからです。

以前は免状について細かい一覧を掲載していました。
記事を公開してから、予想外にPVが伸びていたので、驚きました。
そして、免状の細かい記載を削除し、代わりに概要にとどめることにしました。
それは、お稽古を始める前にあまりにも細かい概要を見て、情報だけを知ることが良いことではない気がしたからです。

もし、お花を習う前に、お免状の種類や取得までの時間や費用などに不安を感じる場合は、そこの教室でご相談されると良いかと思います。

私の思うところ

言いにくいけど、大切な話

ちょっと言いにくい話ですが、大切だと思うので、あえて書いてみます。
お免状の申請代は、各支部?(各教室?)によって違います。(初めにそれを知った時はびっくりした。)

お免状申請代の内訳は私のいる支部では、お免状代(元値)+手数料(支部や先生)のようです。
手数料については、運用の違いもあるから、地域によって、多少の差があっても仕方ないとは思います。
けれど、中にはびっくりするような差額を聞くときがあります。(ex.同じ免状なのにA支部では5万円、B支部では10万円)

お花を習い始めるとき、そういうことが分かりません。
たまたま料金がすごく高いところに入ってしまったら、もしかするとお金が理由でお花が続けられなくなってしまうかもしれません。(他の教室なら続けれたかもしれないのに)それって、すごくよろしくないことだと感じます。

このお免状の元値ってオープンになっていません。
私は、オープンにしていただいた方が良いと思っています。オープンであれば、先ほどの例のように、お免状代の内訳が(元値4万円+手数料1万円なのか、元値4万円+手数料6万円なのか)分かるからです。元値が高いか安いかというそもそもの判断は、個人の選択になるし、手数料の妥当性もそこで見えてくる上で、納得して選ぶことができるからです。元値が高いから安くしろとか、手数料を取るなとか、そういう意味ではありません。)

お花をやっている人の多くは、超セレブではなく、普通の人だと思います。一生懸命仕事をしたお給料の一部や、家計をやりくりした一部を使って、お花を生けています。

その大切なお金を使ってでも生けたいから、お花を生けているんだと思っています。
だからこそ、お金について、納得できて、安心できるって、すごく大切なことだと思うんです。

池坊さん、この部分、改善してもらえると嬉しいな~

最後、少し生意気なことを言ってしまったかもしれません。
私は、お花を好きな人たちが安心してお花を学べる環境が増えたら良いなと思っています。

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