池坊いけばなは、職位がたくさんあって、呼び方も種目名?と免状名?の2種類があって混乱。
職位の段階により、もらえる花伝書や、できることも違うので、備忘録として、書いておきます。
池坊 お免状(職位)一覧
そもそも自分は今どこにいて、何ができて、何ができないのか。
技術じゃなくて、免状上のルールや配布物を確認しておく。
職位 | 花伝書 | 伝書 | 取得年月日 | できること | |
1 | 入門(入門) | 入門 | 2014年 | ||
2 | 初等科(初伝) | 初級 | 2014年 | ||
3 | 中等科(中伝) | 中級 | 2014年 | ||
4 | 高等科(皆伝) | 上級 | 皆伝 | 2015年 | |
5 | 師範科(華掌) | 師範科 | 2016年 | ||
6 | 脇教授三級(准華匡) | 2017年 | 「自由花」・「生花正風体」・「生花新風体」を教えることができる。 ※ただし、看板(門標)の申請が必要。免状=教えることができる、ではなく、免状+門標。(門標は別途費用が発生) | ||
7 | 脇教授二級 (准華監) | 2018年 | |||
8 | 脇教授一級 (准華綱) | 2019年 | |||
9 | 准教授三級 (華匡) | 立花十九ヶ条・ 立花初伝 | 2020年 | ||
10 | 准教授二級 (華監) | 立花中伝 | 2021年 | ||
11 | 准教授一級 (華綱) | 2022年 | |||
12 | 正教授三級 (総華匡) | 生花別伝 | ★申請中 | 「立花正風体」「立花新風体」を教えることができる。 ※ただし、看板(門標)の申請が必要。免状=教えることができる、ではなく、免状+門標。(門標は別途費用が発生) (この段階で池坊の花型全てを教えることができる。) | |
13 | 正教授二級 (総華監) | 小巻伝 | |||
14 | 正教授一級 (総華綱) | 大巻伝 | |||
※15以降は名誉職。推薦が必要。 | |||||
15 | 准華督 | 40歳以上、本免状取得から5年経過 (仮に私が順調に進んだら48歳時点?) | |||
16 | 華督 | 45歳以上、本免状取得から5年経過 (仮に私が順調に進んだら53歳時点?)) | |||
17 | 副総華督 | ||||
18 | 総華督 |
※斜線は無くしたもの。(いや、すいません、片づけ祭りで捨てました。。)
※花伝書は小冊子、伝書は巻物?みたいなもの。花伝書は読みましたが、伝書は読んでません。
※種目と免状はまとめて職位として表記。免状を()書きとした。
体系だてて書いているものが無かったから、ネットであれこれ調べて書きました。だいたい合ってると思うけど、細かいところ違うかも。(親先生には確認できる範囲でぼちぼち聞いておこう)
あとで一覧表(14正教授一級まで記載)を発見!(お免状申請書の裏面にあった)(;^_^A
自分の現状
私は、今年度の専Bに入るために、正教授三級の職位を申請中です。
三級取れたら、資格上は全部の花型が教えられるのかな?(まぁ現実的には、自分の花でいっぱいいっぱい。。)
ちなみに、入門してから、毎年職位が上がっていますが、これは個人により、教室により違うと思います。
一般的には、ある程度の職位まで(准教授くらい)は毎年上がるけど、それ以上は、本人の事情や先生の考え方によって変わると思います。
私は、全体像が見えると安心できるタイプ?
一覧を書き出して分かったことは、以下3点。
・自分の立ち位置
・できること
・いただいたもの(伝書)
加えて、私は全体像が見えると安心できるタイプっぽいなということを、改めて確認できたかも。
お花に限らず、いろんなことで(着物:着物の種類を把握してから、自分は何が必要で、今どれくらい持っていて、あと何が必要なのか。前の仕事:関わる仕事の分野の全体像、関係者を知る、自分はその分野のどこを担っていて、どこまでできる立ち位置なのか。)、そういうことを知っておくと、安心できるようです。
分からないと、今やっていることが無限大に見えて、ザワザワしてしまいます。
もちろん、お花のことも、他のこともそんなに単純なことではありません。
でも、少なくとも、簡素化した全体像を把握しておけると、私は安心できるタイプなのかもな、と思いました。
言いにくいけど、大切な話
ちょっと言いにくい話ですが、大切だと思うので、あえて書いてみます。
お免状の申請代は、オープンになっていません。
各支部?(各教室?)によって違います。(初めにそれを知った時はびっくりした。)
お免状申請代の内訳は私の予想では、お免状代(元値)+手数料(支部や先生)の手数料部分と思っているところ。運用の違いもあるから、地域によって、多少の差があっても仕方ないとは思います。
けれど、中にはびっくりするような差額を聞くときがあります。(ex.同じ免状なのにA支部では5万円、B支部では10万円)
お花を習い始めるとき、そういうことが分かりません。
たまたま料金がすごく高いところに入ってしまったら、もしかするとお金が理由でお花が続けられなくなってしまうかもしれません。(他の教室なら続けれたかもしれないのに)それって、すごくよろしくないことだと感じます。
このお免状の元値ってオープンになっていません。
私は、オープンにしていただいた方が良いと思っています。オープンであれば、先ほどの例のように、お免状代の内訳が(元値4万円+手数料1万円なのか、元値4万円+手数料6万円なのか)分かるからです。元値が高いか安いかというそもそもの判断は、個人の選択になるし、手数料の妥当性もそこで見えてくる上で、納得して選ぶことができるからです。元値が高いから安くしろとか、手数料を取るなとか、そういう意味ではありません。)
お花をやっている人の多くは、超セレブではなく、普通の人だと思います。一生懸命仕事をしたお給料の一部や、家計をやりくりした一部を使って、お花を生けています。
その大切なお金を使ってでも生けたいから、お花を生けているんだと思っています。
だからこそ、お金について、納得できて、安心できるって、すごく大切なことだと思うんです。
池坊さん、この部分、改善してもらえると嬉しいな~
最後、少し生意気なことを言ってしまったかもしれません。
私は、お花を好きな人たちが安心してお花を学べる環境が増えたら良いなと思っています。